ダーマペン

エステ版ダーマペンって本当に効果あるの?「医療行為にはならないの?」

「毛穴の開きが気になる」「ニキビ跡のクレーターをなんとかしたい」「肌のハリが失われてきた」——こうした悩みを抱える方に注目されているのがダーマペンです。美容医療の中でも人気の高い施術ですが、実際にどのような仕組みで肌を改善するのでしょうか。

本記事では、ダーマペンの基本から最新機器「ダーマペン4」の特徴、エステ版との違い、気になる料金相場まで詳しく解説します。

 

ダーマペンとは

ダーマペンは、髪の毛よりも細い極細の針を使って皮膚に微細な穴をあけ、肌本来の自然治癒力(創傷治癒力)を活用する美容医療マシンです。肌に小さな傷ができると、それを修復しようとする過程で「線維芽細胞」が活性化し、コラーゲンやエラスチンといった美肌成分の生成が促進されます。

この仕組みにより、以下のような効果が期待できます。

  • ニキビ跡・クレーターの改善
  • 毛穴の開き・黒ずみの解消
  • 小じわ・たるみの改善
  • 肌のハリ・弾力アップ
  • くすみ改善・肌のトーンアップ

また、針であけた微細な穴から美容成分を導入することで、通常のスキンケアでは届かない真皮層まで有効成分を届けられる点も大きな特徴です。

 

ダーマペン4の特徴

現在、多くのクリニックで使用されているのが最新機器のダーマペン4です。2011年に初代ダーマペンが発売されて以来、改良を重ねてきた4世代目で、アメリカFDA(食品医薬品局)の承認を受けた医療機器です。

ダーマペン4の主な特徴は以下の通りです。

針の本数と穿刺能力 先端に16本の超極細針(33G、外径0.2mm)がつき、1秒間に最大1,920個の穴を皮膚にあけることができます。従来のダーマペン3と比較して約48%多くの穴をあけられるようになりました。

針の深度調整 最大深度は3.0mmまで調整可能で、0.1mm単位で深さを変えられます。肌の状態や部位、治療目的に応じて細かく設定できるため、表皮の浅い部分から真皮層の深い部分まで、的確にアプローチできます。

痛みの軽減機能 「オートマティックバイブレーション機能」が搭載されており、従来機より施術時の痛みや不快感が軽減されています。さらに、麻酔クリームを併用することで、痛みをほとんど感じずに施術を受けられます。

ペン型で細部にも対応 ペン型の形状のため、目元・鼻・口周りなどの細かい部位にも施術しやすく、部位ごとに針の長さを変えて治療できます。

 

▶︎ダーマペンはどれくらい痛いのか【めちゃくちゃ痛い?】

 

施術の流れと導入できる美容成分

ダーマペンの施術は、一般的に以下の流れで行われます。

  1. カウンセリングで肌状態を確認
  2. クレンジング・洗顔で肌を清潔にする
  3. 麻酔クリームを塗布して20〜30分待つ
  4. ダーマペンで施術(顔全体で約20分程度)
  5. 美容成分を導入
  6. 鎮静パック・保湿ケア

施術時に導入できる薬剤は多岐にわたり、悩みに合わせて選択できます。代表的なものとして、成長因子を含む製剤、ヒアルロン酸、ビタミンC、トラネキサム酸などがあります。

特に人気が高いのがヴェルベットスキンと呼ばれる施術で、ダーマペンとマッサージピールを組み合わせることで、コラーゲン生成促進と美白効果の両方を狙えます。

 

ダウンタイムと施術後の注意点

ダーマペンのダウンタイムは、針の深さや個人の肌質によって異なりますが、一般的には数日〜1週間程度です。

主なダウンタイム症状

  • 赤み・腫れ:施術直後から現れ、数日〜1週間で落ち着きます
  • かゆみ:肌のバリア機能低下による乾燥が原因で起こることがあります
  • 点状出血:針の跡として赤い点が現れることがありますが、数日で消えます
  • 皮むけ:ターンオーバーが促進されることで、古い角質が剥がれることがあります

施術後の過ごし方

  • 紫外線対策を徹底する:施術後の肌は紫外線に敏感なため、日焼け止めや帽子で保護しましょう
  • 保湿をしっかり行う:肌が乾燥しやすくなっているため、低刺激の保湿剤を使用します
  • 血行を促進する行為は避ける:飲酒、激しい運動、長風呂、サウナは赤みや腫れを悪化させる可能性があります
  • 肌を触らない・こすらない:かさぶたや皮むけを無理に剥がすと、色素沈着の原因になります
  • メイクは翌日から:施術後12〜24時間経過すればメイク可能ですが、薄めにとどめましょう

 

施術回数と料金相場

ダーマペンは1回でも肌質の変化を感じられることがありますが、しっかりとした効果を得るには複数回の施術が推奨されます。

推奨施術回数の目安

目的 推奨回数 施術間隔
肌質改善・毛穴ケア 3〜5回 3〜4週間
ニキビ跡・クレーター改善 5〜10回以上 3〜4週間
色素沈着の改善 3〜5回 3〜4週間

料金相場

顔全体の施術1回あたりの相場は約17,000〜25,000円です。複数回コースを契約すると1回あたりの料金が割安になるクリニックが多く、5回コースで1回あたり15,000〜17,000円程度になることもあります。

なお、麻酔代やオプションの薬剤、アフターケア用品が別途必要になる場合があるため、事前にトータル費用を確認することが大切です。

 

こちらもCHECK

ダーマペンとエレクトロポレーションの違い

ニキビ跡やシワの治療によく使われるのが【ダーマペン】と【エレクトロポレーション】です。 ニキビ跡は ニキビが治った後でも赤みや色素沈着、クレーター(凹み)などが残っている状態のことです。 どちらも自力 ...

続きを見る

 

エステ版ダーマペンとの違い

最近ではエステサロンでも「エステ版ダーマペン」と呼ばれる施術が提供されています。しかし、医療用ダーマペンとは大きな違いがあります。

医療用ダーマペン

  • 針の深度:最大3.0mmまで到達可能
  • 麻酔の使用:医療用麻酔クリームを使用可能
  • 施術者:医師または医師の指導のもとで看護師が施術
  • 効果:真皮層まで到達し、コラーゲン生成を促進

エステ版ダーマペン

  • 針の深度:0.2〜0.3mm程度の浅い範囲
  • 麻酔の使用:医療行為のため使用不可
  • 施術者:エステティシャン
  • 効果:主に美容液の浸透を助ける程度

エステ版は針が非常に小さく、刺す深度も浅いため、痛みや出血はほとんどありませんが、その分「傷の回復力」を利用した本格的な美肌効果は期待しにくいのが実情です。毛穴の開きや深いニキビ跡(クレーター)の改善を目指すなら、医療機関での施術が推奨されます。

また、物理的に「針を刺す」という行為は本来医療行為にあたるため、エステでの施術は法的にはグレーな部分があることも認識しておく必要があります。

 

こんな方におすすめ・向いていない方

ダーマペンが向いている方

  • ニキビ跡やクレーターを改善したい方
  • 毛穴の開き・黒ずみが気になる方
  • 肌のハリ・弾力を取り戻したい方
  • 小じわやたるみが気になる方
  • スキンケアだけでは改善が難しい肌悩みを抱えている方

施術を控えたほうがよい方

  • 炎症を伴う赤ニキビ・黄ニキビがある方(悪化のリスクあり)
  • 肝斑がある方(刺激で濃くなる可能性あり)
  • ケロイド体質の方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 金属アレルギーがある方

 

内側から美肌を育てる

ザ・ミネラルズ(THE MINERALS)」は、天然成分から抽出した70種類以上のイオン化ミネラルを配合したサプリメントです。カルシウム、亜鉛、鉄、セレンなど、肌のターンオーバーやコラーゲン生成に欠かせないミネラルを効率的に補給できます。

ミネラルは体内で生成できないため、食事だけでは不足しがち。ザ・ミネラルズなら、現代人に足りないミネラルを手軽に摂取でき、肌荒れやくすみの予防、バリア機能の維持をサポートします。

ダーマペンの外側ケア × ザ・ミネラルズの内側ケアで、理想の美肌を目指してみませんか?

 

まとめ

ダーマペンは、肌本来の自然治癒力を活用して様々な肌悩みにアプローチできる美容医療です。特に最新のダーマペン4は、従来機より効率的で痛みも軽減されており、ダウンタイムも比較的短いことから人気を集めています。

ただし、即効性を求める施術ではなく、複数回の施術を重ねることで徐々に効果を実感できる治療法です。料金も1回あたり2万円前後と決して安くはないため、事前のカウンセリングで自分の肌状態に合った治療計画を立てることが大切です。

エステ版ダーマペンは手軽に受けられる一方で、医療用ほどの効果は期待できません。本格的な肌質改善を目指すなら、信頼できる医療機関で施術を受けることをおすすめします。

 

-ダーマペン