脂肪を分解してサイズダウンさせる「ハイパーナイフ」ですが、これは脂肪細胞を破壊=死滅させているのでしょうか?
結論からですが…
ハイパーナイフは脂肪細胞を破壊する施術ではありません。
ハイパーナイフの最高到達温度は42℃となっているので、脂肪細胞を死滅させるほどの温度にまではいきません。
ちなみに「脂肪を分解する」ことは、脂肪細胞を破壊することではありません。ダイエットにおける脂肪分解は、脂肪細胞から脂肪を溶かし出してエネルギー源に変えるプロセスです。
このプロセスよって脂肪細胞が小さくなっていくことでサイズダウンします。
ハイパーナイフの仕組み
ハイパーナイフで脂肪を温めると、リパーゼという酵素が活性化して脂肪を分解し始めます。
温度は42℃で最も活発になり、42度を超えると沈静化します。
逆に 温めすぎると脂肪は溶けなくなるんです。
たまにハイパーナイフより温まる!と宣伝してるマシンもありますが、42℃が最適温度です。
45℃を超えると細胞は死滅
さらに細胞温度は45℃を超えると死滅し始めます。
少し話は逸れますが…
風邪で高熱が続いて脳障害や失明に至るのは、脳細胞・神経細胞が死滅してしまうからなんです。それが重要な機能を担う細胞だったら、様々な障害が残ります。(早めに病院へ行きましょう)
このような理由から、温熱効果で45℃以上に到達する施術は医療行為になります。
逆に45℃以上にまで温めると、細胞破壊やタンパク質の変性を起こすことができるので、美容医療ではダイエットやエイジングケアに活用されます。
ハイフ(HIFU)もそのうちの一つです。
有酸素運動で脂肪を燃焼
ということで、ハイパーナイフは脂肪細胞を死滅させることはないので、安全の範囲内でダイエット効果を出しています。
ハイパーナイフで溶けた脂肪は3日〜1週間ほどで元に戻るのでリバウンドする可能性も残っています。
そこで・・・有酸素運動で燃焼させていくのがおすすめです。
ジョギング、ウォーキング、スイミングなどの有酸素運動は脂肪を主なエネルギーにしています。
科学的にも、有酸素運動は20分以上継続すると脂肪の燃焼が始まると言われています。
ハイパーナイフで溶けた脂肪が燃やされていくので、痩身効果を高め リバウンドも防止になります。
脂肪の破壊には冷却が人気です
最近は"冷却"によって脂肪を破壊(死滅排出)する手法が人気です。
細胞はー4℃になると "ファージ" という細胞機能によって除去されるんです。
45度以上に加熱する施術に比べ「熱による痛み」もなく、また 脂肪吸引のように「傷をつける」こともしません。
※医療行為なので、エステサロンではできません。
湘南美容クリニックのような専門の機関で受けることをおすすめします。