エステティシャンにとって、コース(回数券)をお客様に買ってもらうことは重要な仕事のひとつです。
ところが、エステのサービスは当日に契約を交わすことがほとんどなので、お客様が帰宅後に契約の取り消しを希望するケースも多く、そのために契約の取り消し(クーリングオフ)制度が存在します。
エステサロンでは珍しくないことで、担当のエステティシャンにとっては残念なことです。
大前提
クーリングオフを防げるかどうかは、クロージング時に決まります。
お客様が帰った後に行う施策(サンキューレターなど)は、ほとんど効果がありません。
それを理解していただいた上での、クーリングオフを防ぐたの対策を3つほどご紹介します。
1. 主人(配偶者)対策
お店・サービスは気に入ってくれていたのに、ご主人に猛反対されてクーリングオフ…
このように、かなりの確率で配偶者からの反対があります。
契約してくれた方の夫婦関係がどういう状態なのかを把握することが必要です。「私が気に入ったものに対して反対するわけがない」と、信じ込んでいる奥さんもいます。
反対された時、「どうすればご主人が納得してくれるか」などの対策をお客様と話し合いましょう。
2. クールダウン
人が買い物をするときは、一種の「興奮状態」になっています。
ここで気を付けて欲しいのは、契約したら逃げるようにサッサと退散してはいけないということです。
帰路や自宅についた後、沈黙が訪れます。
そのときに「本当に契約して良かったんだろうか…」と、心配になります。
契約をしていただいた後、しばらく雑談するなどして、お客さまの興奮状態が冷めるのを待つようにしましょう。
その後に、もう一度だけ意思確認をしてから、帰路についていただくことでクーリングオフの確率はぐっと下がります。
3. 正直に言う
その場で断りきれなかったお客様は非常に多いです。
「解約する可能性があるのであれば、今この場でおっしゃってください。」と、正直に話しましょう。
クーリングオフのショックはとても大きく、次のお客様への施術に影響がでてしまうこともあります。それなら、事前にキャンセルをもらった方がいいです。
「それ、対策じゃ無いじゃん!?」と思うかもしれませんが、このことを念頭に置いておくと、このセリフを言っても大丈夫なレベルの準備をしようと、日頃の心構え・準備量が変わっていきます。